『宿題が終わらない 前日にやるべきこと やってはいけないこと』

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2023.08.25
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ついにせまってきた夏休みの最終日。
今キミの頭のなかにあるのは終わっていない宿題のこと、だよね?
もうここまできちゃったら、さっさと覚悟(かくご)を決めてやるしかない。
だけどがむしゃらにやっても、効率の悪いやりかたをしちゃうと結局終わらないことも。
そんなのいやだよね。
そこでこの特集では、夏休みの最終日に残りの宿題をやり終えるための、効率UPの大事なヒケツを紹介(しょうかい)していくよ!

集中力を高める

夏休みの宿題を超(ちょう)特急でやり終えるにはなんたって「集中力」が命!
人間ってひとつのことにぎゅ~~っと集中して夢中になって取り組むと、ふだんは何時間もかかるようなことでも短時間でできるという「ミラクル」を起こせるんだ。
とくに「明日が始業式! 今日中に絶対やらなきゃ!」...なんていう今みたいにせっぱつまった状況はまさに集中力が最高レベルに高まる大チャンス!!
...とはいえ、集中力を高めた状態を1日中キープするには、たんに「集中力をUPするぞ~!」という気合いやかけ声だけではムズカシイかも。
どうすれば夏休みの最終日に最高レベルの集中力を出してキープできるのか? 
今、超せっぱつまったキミに、その秘策を紹介しよう。

誘惑(ゆうわく)を断ち切る

まずは誘惑を断ち切ろう!
キミが夏休みの残った宿題に全力で集中しようとするとき、「宿題なんて休んで、ほら、こっちのほうが楽しいよ~」と途中でジャマしてくるものはなんだろう?
先にぜ~んぶ考えてみて。
よくあるのは、SNSの動画、ゲーム、テレビ、チャット、マンガ、アニメ、食べ物、音楽、昼寝、そのほかの趣味(しゅみ)、かわいすぎるペットなど。
それらの誘惑物をキッパリ断ち切るには、ただ気をつけたり、「気合い」をいれたりするだけではどうにもならないかもしれない。
最初はガマンできても、「ちょっとだけなら...」と思ったら「ずるずるだらだら」になってしまいがちだから。
誘惑をキッパリと断ち切るには、気合いより物理的な作戦のほうがラクにうまくいくよ!
物理的な作戦ってなにかって?
まずはそれらの誘惑物を勉強スペースからどかしたり、視界に入らない場所に移動したりすること。
たとえば、スマホの電源を切って別の部屋に置く。
マンガはダンボールに入れて封印(ふういん)したり、本棚に布をかぶせたりして見えないようにしちゃう。
昼寝の誘惑を断つためには、ふとんやベッドが視界に入らない位置に机の向きを変えたり、ふとんやベッドがない部屋で勉強する。
ペットの誘惑を断つには、部屋にはいってこられないようにドアをしめておいたり、ほかの家族に相手をしてもらおう。
また、友達からの誘いやメッセージが気になりそうなら、あらかじめ「この日は宿題をやるのでいっさい返事ができないから~! よろしくね。」と断っておけばもう安心だ!

環境(かんきょう)を変えてみる

自分の部屋で宿題をやっていると、どうもやる気がしないとか、気が散って集中できないと感じるなら、ちょっと環境を変えるのも集中力をあげるいい方法だよ。
図書館に行って「勉強するしかない」という環境に自分を追いこんでみるとか、家族の目のあるリビングで宿題をやるとか。
人によって集中できる環境はちがうので、自分にあった場所に行くことがコツ。
ちなみにいつもの自分の部屋が落ち着く人は無理して環境を変えなくてもだいじょうぶだ。

焦(あせ)らない

「ああ、もうまにあわない!」とか「どうしよう!まだたくさん残ってる!」と気ばかり焦ってしまうと、宿題をやる集中力の大きな妨(さまた)げになる。
だから焦る気持ちはいったん横に置いておき、今の目の前の宿題に没頭(ぼっとう)しよう。
それでもなかなか焦るのをやめられないときはますます焦るよね。その気持ちよーくわかるよ。
でもとりあえず落ち着こうよ。だって焦らないほうがず~っと集中できて早く終わるんだもん。
だから落ち着いて集中しようね!

ひとつに集中し、完了させる

数学のワークをやりながら読書感想文のことを考えていたり、読書感想文を書きながら英語のプリントのことも考えたりしていると、なんだかそわそわして全然集中できないよね?
そう、そうなんだよ。
人間の脳ってあれこれ同時並行で考えるより、一度にひとつのことを考えたほうが、深く集中できて、短時間で効率よく作業が進むようになっているんだ。
だから宿題はいろんな科目の宿題をちょこちょこ並行してやるんじゃなく、「目の前のひとつを完了させてから次にいく」というルールで進めよう。
ひとつのことが完了すると達成感が得られて、集中力だけじゃなくやる気もあがって元気出るしね!
たとえば今、数学のワークをやると決めたら、数学のワークだけに集中して、ほかの宿題のことはいっさい考えない。
もし頭にちらっと浮かんでもすぐに目の前の数学のワークのことに意識を戻して集中しよう。
ちなみにこれをうまくやるコツは、今やる宿題に使うものしか机の上に置かないこと。
数学のワークをやるときは、他の教科のものをいったん机の上からどかすと数学のワークだけに集中しやすくなるよ。
「集中力」をMAXまで高めて残った宿題をさっさと終わらせるヒケツ、わかったかな? 次は、残りの宿題を「簡略化」して早く終わらせる方法を紹介!

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簡略化する

宿題のやることを「簡略化」すると、やるべきことがぐっと減って早く宿題が終わるよ。
やることの「簡略化」の極意(ごくい)は、ずばり、いさぎよく割り切ること!
具体的にどうやって簡略化するのか、そのための2つの方法を紹介するよ。

必要最低限の内容に絞る

ひとつめは内容のしぼりこみ!
とにかく「すべての宿題を提出日までに提出する」を最優先にして、やるべきことを必要最低限の内容にしぼりこもう!
とくに自由研究や読書感想文、工作、レポートなどが残っている場合は要注意。
今ごろになって「みんなが絶賛するすごい大作をつくろう!」などの壮大(そうだい)な野望を持つと、絶対に時間が足りなくなってしまう。
大作をつくろうとしたのに、結局提出日に間に合わないとか、提出をあきらめてしまえば、元も子もない。
ここまできたら野心を捨てて「必要最低限のことだけやる!」と決めよう。

最後の仕上げに時間をかけない

自由研究や絵画・工作、読書感想文、作文、家庭科などの宿題って、一度やり始めると仕上げに時間をかけたくなったりするよね。
いざやり始めると意外とおもしろくなってきちゃったりしてね。わかる~。
でも夏休みの最終日なのに、仕上げに時間をかけたくなるのはちょっと待って。
「そんなヨユウ、あるの?」と自分の胸に聞いてみよう。
まだほかの宿題が残っているなら仕上げにこっている場合じゃないはず。
ハイクオリティな完成度はめざさず、ひと通り終わらせたら次の宿題にとりかかっていくべし!
とくにカンペキ主義とか凝(こ)り性の人は注意しよう。

助けを求める

夏休みの残りの宿題を終わらせる最終兵器は...助けを求めること!!
本来なら宿題は自分でやらなきゃいけないものだけど、ここまできたらもうしょうがない。
自力でやっていてはもう100%間に合わないと思ったら、できるだけ早く助けを求めよう。
でもだれに助けを求めたらいいのだろう?

友だちに助けを求める

まず浮かぶのが友だち!
5教科のワーク類の宿題が残っている場合は、その教科の得意な友だちに連絡して、わからないところを教えてもらえないかを頼んでみよう。
友だちも自分の宿題にかかりきりでそれどころじゃないかもしれないけど、もし助けてくれたらラッキー!
お礼に自分の得意科目を教えてあげられたらおたがいに助かるってこともあるかも。
まあ、教えている余裕(よゆう)があれば、だけどね。

家族に助けを求める

家族に助けを求めるのも、ありかもしれない。
「自分でやらないと力にならないよ」と教育上の理由であっさり断られるかもしれないけど、「次回は自分でやるから今回だけ助けて~」とたのめば今回は協力してくれるかもしれない。
とくにその家族の得意なことや好きな科目の宿題なら、意外と喜んでサポートしてくれることも...。
とりあえずダメもとで手伝いを頼んでみよう。

学校に電話して先生を頼る

わからない問題があって宿題が終わらないときは、その教科の先生に電話をして教えてもらおう。
先生とうまく連絡がつくかどうかはわからないし、先生に(夏休み最終日に?)とつっこまれてしまってもまあしかたない。
「宿題のしめ切りに出せないよりはずっとマシ! かなりマシ!」という気持ちで頼ってみよう。
そしてもしも助けてくれたら、「先生だから生徒の指導で宿題を教えるのは当たり前~」などと決して思わずに感謝しよう。

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なぜ終わらなかったのか反省を後日に

こうして集中力を高めたり、簡略化したり、助けを求めたりすることで、キミは夏休みの残りの宿題をなんとか無事に提出できそうだよね。
でもそれで「めでたしめでたし~!」と思っていると、次の夏休みや冬休みの最終日にも、また宿題が終わらなくて困るかもしれない。
そんなのカッコ悪いし、自分のためにもならないよね。
もう二度とこういうことをくりかえさないために、後日こんなことを反省してみよう!

計画は立てた?

夏休みの宿題を終えるための計画は立てたかな?
夏休みの宿題は、夏休みまでに習ったことの5教科のワークがたくさん出たり、長期休みだからこそやれる自由研究などもあったりして、けっこう量が多いよね。
だから短期間で一気にやるより、少しずつ計画的に進めていくのが一番ラクなやりかただよ。
一度立てた計画は、ずれてもかまわない。
そこは気にせずとにかく最初に夏休みの宿題の計画を立てよう。
夏休みの宿題の計画を立てるときの大事なコツは、夏休み最終日の1週間前~10日前に、宿題をだいたい全部終えられるように、前だおしでしめきりを決めておくこと。
そうすれば「最終日になってもまだ終わらな~い」っていう状況は起きにくいし、余った1週間~10日で、やり残した宿題をやり終えたり、自由研究や読書感想文などの仕上げをしたりもできて充実感が得られるよ。

環境は整えた?

夏休みに限ったことではないけれど、勉強机のまわりをすっきり整理整とんしておくと、宿題にスムーズにとりかかりやすくなるよ。
机の周辺がごちゃごちゃしていると、宿題のプリントやワークや文具を広げるスペースがないから、宿題のやる気も出ない。
夏休みに入る前に一度机まわりを整理して環境を整えよう。

モチベーションを保つ仕組みを考えた?

そもそも宿題が手につかなかったり、はかどらなかったりしたのは、「モチベーションが上がらなかった」からじゃない?
もしそうならモチベ―ションを保つ仕組みづくりも考えてみよう。
モチベーションを保つ4つの方法を紹介するよ。

その1 睡眠不足をやめる

必要な睡眠を十分にとって脳が元気になると、モチベーションは自然に上がりやすいよ。
逆に疲れているときや眠いときは、勉強のモチベーションも効率も下がりがち。
夏休み中はなんとな~く自由な気分で夜ふかししがちだけど、ふだんどおりの規則正しい生活で睡眠時間を確保していこう。
夏休み中も部活があるキミは、部活でつかれて眠いときには仮眠をとったり、翌朝早めに起きて勉強したりして、頭のスッキリ状態を優先しよう。

その2 苦手科目との向き合いかたを工夫しよう。

ニガテ科目に向き合うのはだれでもゆううつなもの。
好きな科目や得意科目の宿題から始めて勢いづいたところでニガテ科目に少しずつとりかかろう。(ニガテは1日少量ずつがポイント!)
それにニガテ科目の中でも、よーく見たら、できる分野とできない分野があるんじゃない?
ニガテ科目の宿題をやるときは、できる分野、簡単な分野から片づけていくと、モチベーションが落ちづらいよ。

その3 自分にとって「勉強のはかどる時間帯」を探しておこう!

時間帯によって勉強がはかどったり、はかどらなかったりした経験はないかな?
いつも夜の時間帯に勉強してダラダラしちゃう人は、朝の時間帯に勉強してみよう。
朝起きてすぐの時間帯は、睡眠によって脳の疲れがとれているので、1日の中でもっとも頭がさえている時間帯だと言われているよ。
でも朝が弱いんだよねというキミは、土日など休みの日に、午前の遅い時間帯や、夕方の時間帯、夜の時間帯など、今までやってなかった時間帯で試しに勉強してみて。
そして自分がいちばん調子のあがりやすい時間帯を探してみよう。

その4 宿題の進み具合を仲間やライバルと報告し合う!

仲間やライバルがいたほうがやる気が上がるタイプのキミは、友達と夏休みの宿題の進み具合を報告し合おう。
勉強の進み具合を報告できるアプリを活用してみるのもおすすめ。
自分のやる気の出ない日も、仲間が「今日はここまでやった!」という報告を見たら自分もはげまされるかもしれない。
でも報告ついでにおしゃべりばかりするなら逆効果。
余計なおしゃべりをしないルールなどはあらかじめ決めておこう。

図書館など集中できる環境は試した?

自分の部屋では落ち着かない人は、リビングやほかの部屋、あるいは図書館などで勉強して、集中できる場所を日ごろから探しておこう!
自分にとって集中できる場所は、人それぞれ。
しーんとしたところの方が集中できる人や、少しざわざわと音が聞こえたほうが集中できる人もいるよ。
日ごろから自分の集中できる場所をみつけておけば、夏休みや冬休みになったらそこで宿題をすれば集中できてはかどるので安心だ。

まとめ

夏休みの宿題の残りを、前日に一気にやり終えるための3つの方法を振り返ってみよう。

ひとつめは集中すること。集中力を上げるためには、誘惑を断ったり焦るのをやめたり、ひとつの宿題を終えてから次の宿題をやるルールにしよう。
2つめは簡略化すること。「必要最低限のことをやればよい」と決めて、こだわるのはやめよう。
3つめは助けを求めること。友だちや家族、あるいは先生に素直に助けを求めよう。

そして今回なんとか無事に宿題をやり終えたなら、次回からは「夏休みの宿題が終わらな~い!」ということがないよう、後日反省ポイントをもう一度しっかりとおさえること。
来年こそは計画的に、早め早めに宿題に取り組んで、さわやか気分で始業式をむかえよう!

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また、政府の審議会では、学識経験者としていろいろな場面で意見を述べることもあります。

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